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当科で行っている予防接種
新型コロナウイルス ワクチン
② ファイザーワクチン(コミナティ)の気になる副反応は?
次に、このファイザーワクチンの副作用(副反応)について解説します。主な副作用は下記の黒板を参照してください。
上記症状がどれくらいの程度なのか気になると思いますが、大部分は、接種後数日以内に回復しているので、過度に恐れる必要はないと思われます。また、疲労や関節痛、発熱は1回目より2回目のほうが、頻度が高くなるようです。アナフィラキシーと迷走神経反射については、よくわからない人もいるかと思いますので簡単に説明します。
○アナフィラキシーとは?
アナフィラキシーとは薬や食物が体内に入ってから短時間に起こるアレルギー反応をいいます。主な症状はじんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。そしてこの症状に血圧低下や意識障害が加わると、アナフィラキシーショックといいます。
このワクチンでの、アナフィラキシーは74%が15分以内に、また90%が30分以内に生じています。したがって、他のワクチンまたは注射で即時型のアレルギーのある方は、接種後30分、またアレルギーの既往のない方でも15分間は接種施設で待機するように指導されています。
アナフィラキシーを起こしたときの対応ですが、足を挙げて、仰向けまたは嘔吐していれば横向きにし、速やかにアドレナリン(ボスミン®0.3-0.5Aまたはエピペン®)を大腿に筋肉注射します。改善しないときは5分ごとに追加投与します。また血圧が低い場合は生理食塩水の点滴、その後は、副腎皮質ステロイドや抗アレルギー薬の投与を行います。呼吸の状態によっては、酸素吸入が必要な場合もあります。
○迷走神経反射とは?
迷走神経反射とはワクチン接種に対する極度の緊張や注射による強い痛みをきっかけに、立ちくらみや血の気が引いて気絶してしまったりする状態のことをいいます。自律神経の問題で生じ、通常は横になっていれば自然に回復します。
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